2015年11月
上下眼瞼の機能改善を目的とした手術52症例の検討
埼玉県医学会雑誌
- ,
- ,
- 巻
- 50
- 号
- 1
- 開始ページ
- 53
- 終了ページ
- 60
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 埼玉県医学会
上下眼瞼の機能改善を目的とした手術52例(男22例、女30例)について、年齢・診断と既往症などを検討した。年齢分布は11〜20歳3人、21〜30歳2人、31〜40歳0人、41〜50歳8人、51〜60歳4人、61〜70歳14人、71〜80歳16人、81〜90歳5人であった。診断は、加齢性上眼瞼下垂症40人、先天性眼瞼下垂症3人、顔面神経麻痺5人、睫毛内反症4人であった。既往症は複数計上で、循環器系疾患25人、内分泌代謝疾患21人、脳血管疾患11人、その他9人であった。既往症数は高齢者で多くなる傾向を認め、71歳以上の患者は全例治療中の疾患があった。入院日数は平均2.5日であり、3日以上入院した症例では四肢麻痺を有する患者の割合が多かった。全例で眼瞼の症状の改善を認めたが、術後局所合併症はいずれも眼瞼下垂症に対する挙筋前転術を行った症例に認め、左右差2例、上眼瞼挙上不足1例、ドライアイ1例であった。1例に術後脳梗塞が生じたが、手術との因果関係は不明であった。
- ID情報
-
- ISSN : 0389-0899
- 医中誌Web ID : 2016085713