2011年4月 - 2014年3月
放射線によるがん転移への影響
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
がんの放射線治療で用いられている3種の放射線(X線、炭素イオン線、陽子線)が、がんの転移能に与える影響を比較検討した。
X線と陽子線は細胞に低い線量照射されるとがんの転移に重要な役割をもつ遊走能および浸潤能が亢進することが分かった。一方、炭素イオン線は、細胞遊走能、浸潤能を抑制することが分かった。さらに、X線および陽子線を低線量照射された細胞は、接着斑の構成に重要なタンパクであるFAK(Focal adhesion kinase)のリン酸化が亢進すること、細胞骨格の制御に関連するRho familyの活性がX線照射で亢進することを確認した。炭素イオン線では、これらのタンパクは抑制された。
X線と陽子線は細胞に低い線量照射されるとがんの転移に重要な役割をもつ遊走能および浸潤能が亢進することが分かった。一方、炭素イオン線は、細胞遊走能、浸潤能を抑制することが分かった。さらに、X線および陽子線を低線量照射された細胞は、接着斑の構成に重要なタンパクであるFAK(Focal adhesion kinase)のリン酸化が亢進すること、細胞骨格の制御に関連するRho familyの活性がX線照射で亢進することを確認した。炭素イオン線では、これらのタンパクは抑制された。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 23390300
- 体系的課題番号 : JP23390300