2009年4月 - 2012年3月
【研究分担】神経細胞新生を基盤とした治療抵抗性うつ病の病態解明および治療薬開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
治療抵抗性うつ病の病態メカニズムの解明のために、下垂体ホルモンであるACTHを反復投与した治療抵抗性うつ病の動物モデルラットを用いて検討を行った。その結果、ドパミン神経作用薬が有効であることを明らかにした。本作用には側坐核におけるドパミン神経機能の亢進が考えられた。また、本モデルでは海馬における細胞新生は抑制されることを見出した。さらに、この抑制作用はimipramineとlithiumの併用投与、電気けいれん療法により拮抗した。以上の結果より、治療抵抗性うつ病の病態には細胞新生の抑制が考えられ、その改善には細胞新生の改善が必要であることを明らかにした。
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- 課題番号 : 21590593