基本情報

所属
弘前大学 農学生命科学部

研究者番号
60431433
ORCID iD
 https://orcid.org/0000-0002-7037-0774
J-GLOBAL ID
201801015192459147
Researcher ID
F-1924-2013
researchmap会員ID
B000306459

パンに生える緑色のやつ。風呂場の黒いしみ。毒キノコ。カビ毒。水虫。腐敗・・・菌に対する一般的なイメージは、そんな悪いものばかりでしょう。農業面からみても、植物病害の約75%は菌類によって起こりますので、確かに困った微生物であるといえそうです。

その一方で、キノコは一般的な食材として食卓に登場しますし、トリュフやマツタケのような高級食材も存在します。菌類は味噌・しょう油・日本酒など発酵食品の製造に有効利用されたり、ペニシリンなどで知られる医薬品の原料を産出したりと、人間にもたらす利益も数多くあります。

カビだと思っていたら酵母になったり、キノコだと思っていたらカビになったり、季節ごとに姿を変えて最大5種類の胞子ステージを使ってライフサイクルを1周したり、針葉樹に住んでいたものがリンゴに移って病気を起こしたりと、菌類は変幻自在に生きる生物であるともいえます。

このように多才な菌類ですが、世界に150万種(あるいは500万種)が存在すると推定されているうちの、10数万種程度しかまだ見つかっていません。少なくとも90%以上の菌類が未発見のままであり、我々は限られた既知種のみから菌類の進化を考えたり、その多様性を語ったり、有用な代謝産物を探したりしているのが現状です。ちなみに、生物の多様性が高いとされる日本では、これまでに約1.2万種の菌類が記載されています。しかし、当研究室で調べたところ、多数の未記載種が存在するだけでなく、目や科レベルでも新規系統の菌が見つかっています。

あまり日の当たることがない生物群ですが、顕微鏡下にみえる菌類は非常に綺麗です。その美しい姿を眺めながら、菌類の分類や、機能、植物との関わりについて、研究しています。

 

 

 


論文

  147

MISC

  17

書籍等出版物

  5

講演・口頭発表等

  14

担当経験のある科目(授業)

  8

共同研究・競争的資金等の研究課題

  10