2021年4月 - 2024年3月
交通・物流システム効率化のための市場型マッチング・システムの設計・評価法構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 21H01448
- 体系的課題番号
- JP21H01448
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 16,900,000円
- (直接経費)
- 13,000,000円
- (間接経費)
- 3,900,000円
本研究の目的は,大都市における(A)公共交通,(B)道路交通,(C)クラウド型物流(CSD)システムに対して,混雑問題を解消する/運用効率を高める市場型マッチング・システムの導入を提案し,その市場メカニズムのデザインおよびシステム評価の方法論を開発することである.本研究は,(A)~(C)の各交通システムに対する目的(1)と(2)を実現する Phase 1,及び,統合型交通システムに対する目的(3)を実現する Phase 2から構成される.
本年度は,各システムに対して,Phase 1 の「基本モデル」に対する理論を以下の手順で構築した:
Step 1. 市場メカニズム及びその実装法を開発.
Step 2. 市場システム導入効果の評価法を構築.
上記の Step 1 は,以下の手順に分解して研究を進めた:a) 社会的最適状態モデルを構築;b) システム(A)~(C)の構造的特徴に応じた適切な階層分解法を検討し,マスター問題 MP と子問題 SP を導出;c) 問題 MP の効率的解法を開発;d) 大規模数値実験によってアルゴリズムの性能,及び,問題MPの近似精度やメカニズム全体の効率を評価した.また, Step 2 は,以下の手順に分解して研究を進めた:a) 市場導入後の(渋滞が解消した)動的システム最適(DSO)状態(問題MP の解)の特性を理論的に解析;b) 市場導入前の(渋滞が発生する)動的利用者均衡(DUE)状態のモデルを構築;c) 理論的考察と数値実験によってDSO状態とDUE状態の間に成立する顕著な規則性を発見し,両者の理論的関係を解明した.
本年度は,各システムに対して,Phase 1 の「基本モデル」に対する理論を以下の手順で構築した:
Step 1. 市場メカニズム及びその実装法を開発.
Step 2. 市場システム導入効果の評価法を構築.
上記の Step 1 は,以下の手順に分解して研究を進めた:a) 社会的最適状態モデルを構築;b) システム(A)~(C)の構造的特徴に応じた適切な階層分解法を検討し,マスター問題 MP と子問題 SP を導出;c) 問題 MP の効率的解法を開発;d) 大規模数値実験によってアルゴリズムの性能,及び,問題MPの近似精度やメカニズム全体の効率を評価した.また, Step 2 は,以下の手順に分解して研究を進めた:a) 市場導入後の(渋滞が解消した)動的システム最適(DSO)状態(問題MP の解)の特性を理論的に解析;b) 市場導入前の(渋滞が発生する)動的利用者均衡(DUE)状態のモデルを構築;c) 理論的考察と数値実験によってDSO状態とDUE状態の間に成立する顕著な規則性を発見し,両者の理論的関係を解明した.
- ID情報
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- 課題番号 : 21H01448
- 体系的課題番号 : JP21H01448