論文

2010年

「反逆的意見」とはどういうものか--スピノザにおける言論の自由とその射程

人文科学
  • 吉田 量彦

25
開始ページ
57
終了ページ
78
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会

はじめに1. 問題の背景 : 『神学・政治論』における自由と反逆2. 意見opinio と行為factum3. 反逆と社会契約<br />
概要:スピノザのいう反逆的意見とは、個々の政体への具体的批判ではなく、あらゆる政体の存在を否定して自然状態の永続を言祝ぐような意見を意味する。しかしこのような意見を真剣に主張できる人間はおそらく存在しない。したがって活動を伴わない「意見」を取り締まることには、結局のところいかなる正当性も認められないことになる。近代における思想・言論・表現の自由の最も強固な擁護者の一人であるスピノザが、「反逆的意見」について語っていることの真意を分析する試み。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120002233722
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10065043
ID情報
  • ISSN : 0911-7210
  • CiNii Articles ID : 120002233722
  • CiNii Books ID : AN10065043
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000008826495

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