MISC

2002年3月

夜次露天採掘場跡地の核種移行解析

JNC TN6400 2004-005
  • 長柄 収一
  • ,
  • 松村 敏博
  • ,
  • 佐藤 和彦
  • ,
  • 時澤 孝之

開始ページ
34
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等

夜次露天採掘場跡地及びその周辺の核種移行解析を目的として、解析のためのパラメータの収集・整理を行い、核種解析コード「NESTOR」による一次元解析を実施した。解析に先立ち、解析用のデータセットは、露天採掘場跡地の特質及び廃棄物処分の情報から調査した。また、解析に用いるモデルは、夜次露天採掘場跡地の地形的特徴により7ブロックに分割した単純化したものを作成し、試錐孔を評価点と見なして核種移行解析に適用した。解析の結果、評価点で最も高くなる核種濃度は、措置後から約1万年経過したPo-210の8.57$\times$10$^{3}$Bq/m$^{3}$である。一方、U-238濃度の最大値は、約1$\times$10$^{3}$Bq/m$^{3}$オーダーである。参考として、この数値は、人形峠保安規程の坑水・廃水の排出基準値よりも1桁低く、岡山県環境協定の河川水管理目標値と同オーダーである。現時点での解析結果と現在の地下水濃度を比較すると、前者の方がU-238濃度は約7桁低く、Ra-226濃度は約6桁低くなる。この原因は、露天跡地周辺に存在するバックグランドを考慮していないためと考えられる。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4019514

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