J-PARCリニアックおよび3GeVシンクロトロンの現状と高度化
23rd Meeting of the International Collaboration on Advanced Neutron Sources (ICANS-23)
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- 開催年月日
- 2019年10月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 国・地域
- アメリカ合衆国
大強度陽子加速器施設(J-PARC)のリニアックおよび3GeVシンクロトロン(RCS)において、2018年度は出力500kWの出力ビームを94\%という高い駆動率で物質生命科学実験施設(MLF)へ供給した。このような大強度ビームの安定運転は、ビームロスモニター回路の改良による停止時間の低減、ドリフトチューブリニアック(DTL)の内部洗浄による高周波印加時の安定化、コリメーターの交換など数多くのハードウェアの高度化や故障対応により実現できたものである。さらに設計値である1MW出力のビーム試験を2018年に1時間、2019年に10.5時間行った。2019年の試験時には前年のビームライン圧力上昇等の課題を解消し安定運転を成功させた。さらに現在、1MWを超えるビーム出力への加速器高度化の検討を進めており、中間エネルギービーム輸送系1(MEBT1)や加速空洞等について具体的な案が提示されている。本発表においてはそのような加速器の運転維持の現状および将来の1MWを超える安定運転のための高度化について発表を行う。