2017年6月
J-PARC 3-GeV陽子シンクロトロンにおける低ビーム損失での1MWビーム加速の達成
Physical Review Accelerators and Beams (Internet)
- 巻
- 20
- 号
- 6
- 開始ページ
- 060402\_1
- 終了ページ
- 060402\_25
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1103/PhysRevAccelBeams.20.060402
RCSは、1MWのビーム出力を目指す世界最高クラスの大強度陽子加速器である。こうした加速器では、ビーム損失により生じる機器の放射化がビーム出力を制限する最大の要因となる。ビーム損失の原因(誤差磁場、空間電荷効果、像電荷効果等)は多様で、複数の効果が絡み合った複雑な機構でビーム損失が生じるため、その解決を果たすには、高度なビームの運動学的研究が必要となる。RCSでは、実際のビーム試験と共に、計算機上での数値シミュレーションを精力的に行ってきた。実験と計算の一致は良好で、観測されたビーム損失の発生機構の解明、また、その解決策を議論するうえで、数値シミュレーションが重大な役割を果たしている。ハードウェア系の改良と共に、こうしたビーム試験と数値シミュレーションを反復的に行うアプローチにより、RCSでは、10$^{-3}$という極めて少ないビーム損失で1MW相当のビーム加速を達成したところである。本論文では、RCSのビーム増強過程で顕在化したビーム損失の発生機構やその低減に向けた取り組みなど、大強度加速器におけるビーム物理に関する話題を中心に、RCSビームコミッショニングにおけるここ数年の成果を時系列的に紹介する。
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.1103/PhysRevAccelBeams.20.060402
- URL
- https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5059532
- Scopus
- https://www.scopus.com/inward/record.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85025099311&origin=inward 本文へのリンクあり
- Scopus Citedby
- https://www.scopus.com/inward/citedby.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85025099311&origin=inward
- ID情報
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- DOI : 10.1103/PhysRevAccelBeams.20.060402
- ISSN : 2469-9888
- eISSN : 2469-9888
- SCOPUS ID : 85025099311