2011年 - 2013年
主鎖剛直・柔軟性とメソゲン側鎖稠密度の組合せがもたらす高分子液晶の相変化挙動
文部科学省 科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究) 挑戦的萌芽研究
- 課題番号
- 23654145
- 体系的課題番号
- JP23654145
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
-
- (総額)
- 3,510,000円
- (直接経費)
- 2,700,000円
- (間接経費)
- 810,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究は、主鎖の折れ曲がりや絡み合いが無い「剛直主鎖/稠密メソゲン側鎖基」型の新規な一連の高分子液晶を合成し、主鎖/側鎖の構造的要因を独立に変化させ、相変化挙動をはじめとする各種物性との相関原理を明らかにする。これまでは、柔軟主鎖でかつまばらにメソゲン側鎖基を有する構造での検討のみがなされており、主鎖/側鎖の構造的要因と液晶性発現の相関を独立に明らかにする研究は成されてこなかった。これにより、側鎖型高分子液晶の分子設計原理の中で大きく欠如していた一連のblack box部を補い、総合的な知見の完結を図る。得られる「剛直主鎖/稠密メソゲン側鎖基」型高分子液晶は、側鎖液晶メソゲン部の構造を様々に制御できることが期待されるため高分子積層膜等への応用も期待される。本年度は、「剛直主鎖/稠密メソゲン側鎖基」型の一連の高分子液晶を合成する為に、スペーサーをヘキサメチレンとデカメチレンに固定し、シアノビフェノキシないしペンチルシクロヘキシルフェノキシメソゲンの液晶性モノマー・ポリマーの合成とキャラクタリゼーション(液晶相変化の温度特性、重合度分布(分子量分散)測定等)を行った。また上記研究の進捗が良かった為、更に高い分子量の高分子液晶を得るために、ロジウム錯体を用いた置換メチレンの重合についても検討を行った。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 23654145
- 体系的課題番号 : JP23654145