共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

PKA 局在の負の制御因子が高次脳機能に果たす性特異的な役割の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究

課題番号
21K15006
体系的課題番号
JP21K15006
配分額
(総額)
4,680,000円
(直接経費)
3,600,000円
(間接経費)
1,080,000円

近年のゲノム情報の読み取り技術の革新的な進歩により、今まで見逃されてきたり全長 100 アミノ酸以下の短いペプチドをコードしうる多数の Open reading frame (ORF) の存在が報告されている。本研究では、新規に発見された中枢神経系限局的に発現する短鎖ペプチドであるA-kinase anchor protein inhibitor 1(Akain1) 遺伝子に着目し、その高次脳機能における役割を明らかにすることを目的としている。Akain1 は培養細胞系において、プロテインキナーゼA (PKA) の細胞内局在を打ち消すことから、内在性唯一の“負の PKA シグナル制御因子”と考えられるがその生理的意義は不明であった。脳機能におけるAkain1の役割を探索すべく、独自に作製したAkain1 欠損マウスを用いて複数の行動試験を組み合わせた網羅的行テストバッテリーを実施したところ、いくつかの行動表現型に異常が見られ、またそれらの表現型に性差があることが明らかになった。Akain1 の脳機能における役割を解明すべく、Akain1 ペプチド領域にエピトープタグ配列をノックイン (KI) したマウスを作製した。タグ抗体を用いた免疫染色により、大脳皮質の介在神経細胞や小脳のプルキンエ細胞に特異的にAkain1 が発現することが示唆された。また、Akain1特異的モノクロ-ナル抗体を作製し、内在性のAkain1 においても同様の細胞種でタンパク質レベルでの発現を確認し、Akain1の脳内での発現細胞を特定した。加えて、Akain1 欠損マウスの脳神経細胞において、PKA の細胞内局在が野生型と比較して変化していることが明らかになった。現在、これらの細胞種特異的なAkain1 の機能を解明すべく実験を進めている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K15006
ID情報
  • 課題番号 : 21K15006
  • 体系的課題番号 : JP21K15006