講演・口頭発表等

固相抽出/誘導結合プラズマ質量分析法による再処理プロセス液中のテクネチウム-99の定量

日本原子力学会2011年春の年会
  • 岡野 正紀
  • ,
  • 後藤 雄一
  • ,
  • 實方 秀*
  • ,
  • 根本 弘和*
  • ,
  • 久野 剛彦
  • ,
  • 山田 敬二

開催年月日
2011年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
福井
国・地域
日本

再処理プロセス液中に含まれるテクネチウム($^{99}$Tc)は、抽出工程において還元剤であるヒドラジンの酸化に寄与し、ウラン(U)及びプルトニウム(Pu)の分配効率に影響を及ぼすことから、分配挙動の把握が必要な核種である。また、長半減期の$\beta$核種であり、高放射性廃棄物の処理・処分の安全評価において、重要な評価対象核種である。このため、U, Pu及び核分裂生成物(FPs)を含む再処理プロセス液中の微量な$^{99}$Tcの迅速かつ高感度な分析法の確立が求められている。これまで、再処理プロセス液中の$^{99}$Tc分析は、希釈又はイオン交換等で$^{99}$Tcを分離し、誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)又は液体シンチレーション計数法(LSC)により測定していた。しかし、多くの共存元素を含む廃液中のICP-AESによる$^{99}$Tc分析では、試料を希釈するため感度不足が生じていた。また、LSCでは、有機溶媒を使用するため、U, Puを含む試料の廃液が発生していた。近年、環境試料中の極微量の$^{99}$Tc定量に高感度な誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)が用いられている。本研究では、再処理プロセス液中の$^{99}$Tcを固相抽出により分離し、ICP-MSで定量する方法を試みた。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5029405