2011年4月 - 2015年3月
地域住民における無症候性脳血管障害・海馬萎縮の関連要因:コホート東西比較
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
本研究では、脳卒中死亡率高地域(東北)・低地域(関西)に位置する二つの一般住民コホートに頭部MRI撮影を導入し、無症候性脳血管障害の地域差に関わる要因を検討することを目的とした。同一対象者への頭部MRI撮影による両施設間における一致率の検討では、κ係数はラクナ梗塞・微小出血0.60前後、白質病変0.46であった。60-80歳代の10歳毎に東西比較を行ったところ、ラクナ梗塞、微小出血の有所見率は関西よりも東北の方が高く、血圧値・降圧剤服用率共に東北の方が高かったことが有所見率の差に寄与している可能性が考えられた。一方、白質病変の有所見率は東北よりも関西の方が高く、未検討の要因の関与も示唆された。
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- 課題番号 : 23249036
- 体系的課題番号 : JP23249036