西垣内 泰介

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研究者氏名
西垣内 泰介
 
ニシガウチ タイスケ
URL
https://researchmap.jp/KelKroydon/
所属
神戸松蔭女子学院大学
部署
文学部英語学科
職名
教授,言語科学研究所所長
学位
Ph.D.(マサチューセッツ大学大学院言語学科博士課程), 文学修士(大阪大学), 学士(大阪外国語大学)
科研費研究者番号
40164545

学歴

 
1980年9月
 - 
1986年7月
マサチューセッツ大学大学院言語学科博士課程  
 
1980年9月
 - 
1986年5月
University of Massachusetts Linguistics 
 
1979年4月
 - 
1980年9月
大阪大学 文学研究科 英語学専攻
 
1977年4月
 - 
1979年3月
大阪大学 文学研究科 英語学
 
1973年4月
 - 
1977年3月
大阪外国語大学 外国語学部 英語学科
 

書籍等出版物

 
ことばの科学ハンドブック
郡司隆男・西垣内泰介 (担当:共著)
研究社(東京)   2004年2月   
現代の言語科学の立場から語彙、音声、文法、意味と論理、言語の多様性、言語習得、さらに言語研究へのコンピュータの応用などについて初学者のために解説した。共編著であるが、全体の構成を構想し、各章の内容に編集を加えた。また著者として第1章(語形成pp.1-36)、第3章(統語論pp. 83-132)、第4章(言語習得pp. 133-149)および付録の一部(pp. 251-254)を執筆した。
西垣内泰介・石居康男 (担当:共著)
研究社(東京)   2003年6月   
日英語対照研究に関わる特定的な問題について、普遍文法=言語能力を仮定する立場から様々な構文現象を論じた。担当執筆個所は全5章のうち第1章(序論 pp. 1-4)、第2章(日本語の語順と構造 pp. 5-49)、第4章(日本語のWH 構文 pp. 109-148)。
くろしお出版(東京)   1999年3月   
日英語のWH構文を中心に、その文法的・論理構造的諸相を基本的な構造から様々な言語事象に言及しながら8章にわたって理論的な分析と議論を提示した。中心的なトピックは局所性に関する統語的特性、量化に関わる意味的特性との関連、関数的解釈とその言語事象における出現、その統語的分析などである。「WHの島」の現象、複数のWH要素が現れた場合の語順の問題、WH要素を含む省略構文などが扱われた具体的な言語事象である。全218頁
Taisuke Nishigauchi
Springer, Dordrecht.   1990年   
日英語のWH構文を中心に、その文法的・論理構造的諸相を示した。日英語のWH構文の統語的特性、特に日本語の当該構文がそれまで気づかれなかった局所性の制約に従っていることを示し、論理構造での新しい分析を示し、以後多くの議論を引き起こした。またWH構文の持つ意味的・論理的特性についての議論も、後の研究の中で基本文献として引用されている。1986年マサチューセッツ大学に提出のPh. D. 学位論文を、査読の上改訂。不定名詞句の扱いなど、新しい議論を加えた。
Quantification in syntax.
Taisuke Nishigauchi
Ph.D. dissertation, University of Massachusetts.   1986年   
学位論文。日英語のWH構文を中心に、その文法的・論理構造的諸相を示した。日英語のWH構文の統語的特性、特に日本語の当該構文がそれまで気づかれなかった局所性の制約に従っていることを示し、論理構造での新しい分析を示し、以後多くの議論を引き起こした。またWH構文の持つ意味的・論理的特性についての議論も、後の研究の中で基本文献として引用されている。

論文

 
西垣内 泰介
Theoretical and applied linguistics at Kobe Shoin トークス   22 59-74   2019年3月
本論文は,「地図をたよりに(目的地にたどりつく)」のような,「付帯条件」を表すとされる付加表現について新しい提案をしている西垣内(2019, 『日本語文法』19(1)) の補遺である。そこで提案されている統語的分析の要点を示した上で統語分析の詳細なポイントを追加し(1–2 節),代名詞束縛,量化表現の相対スコープ,「量化詞分離」の現象に基づく「構造的連結性」の議論を提示し(3 節),「時」に関する解釈など,統語論分析だけでは捉えられない意味的な要因についての議論を行い(4 節),西垣内(2...
「地図をたよりに」の構造と派生
西垣内 泰介
日本語文法   19(1) 37-53   2019年3月   [査読有り]
「地図をたよりに(目的地にたどりつく)」のような,「付帯条件」を表すとさ れる付加表現について,西垣内 (2016) によって提案された,2 項をとる特定の構 造を持った名詞句(「関数名詞句」)から「指定文」を派生する分析方法を用いて, その統語構造と統語的派生を提案し,従来の「非飽和性」に基づく考察では予測 できない現象を提出する。その観察と分析に基づいて,「X を Y に」が「X を Y に して」とはまったく異なる特性を持つことを示す。
The Syntax behind the Concealed Question
Taisuke Nishigauchi
Language Use and Linguistic Structure. Proceedings of the Olomouc Linguistics Colloquium 2018. Edited by Joseph Emonds, Marketa Janebova, and Ludmila Veselovska. Olomouc: Palacky University.   319-338   2019年   [査読有り]
The present paper argues that the specificational sentence (SPC) and the con- cealed question (CQ) derive from what we call the Functional Noun Phrase (FuncNP) which has the specific structure in which the head FuncN denotes a relation between its...
西垣内 泰介
言語研究   150 137-171   2016年10月   [査読有り]
この論文では,日本語の「指定文」および「カキ料理構文」と呼ばれ ている構文について,特定の構造を持つ名詞句を中核として,その構造と派生 を示す。本論文の分析では「中核名詞句」は 2 つの項をとり,外項が主要部名 詞の意味範囲を限定(delimit)し,内項がその意味内容を「過不足なく指定する」
(exhaustively specify)という関係を持つ。「中核名詞句」の内項が焦点化される ことで「指定文」が,その指定部を占める外項が主題化されることで「カキ料 理構文」が派生される。焦点化...
『言語研究』   146 109-133   2015年3月   [査読有り]
中国語などで観察され,重要な問題領域を作っている阻止効果につい て考察する。視点投射とそれにもとづく「自分」束縛のメカニズムを提示し, 日本語で阻止効果が顕著に見られるのは「自分」の先行詞が「視点焦点」であ る時で,「意識焦点」が関わるケースで起こる「有意識条件」の効果と相補分 布をなすことを示す。 本論の分析では,日本語に見られる阻止効果はエンパシーの制約の違反であ り,これに関わるさまざまな言語現象について Kuno and Kaburaki(1977),久野(1978)などで「視点...
Journal of East Asian Linguistics   23 1-50   2014年5月   [査読有り]
西垣内 泰介
Theoretical and applied linguistics at Kobe Shoin : トークス   21 151-169   2018年3月
本論文ではSells (LI 18, 1987) のいわゆる「主観表現」に関わる分析に関連し、Nishigauchi (JEAL 23, 2014) による「視点投射」(POV-projections) を含む統語構造の観点からの分析を提示する。本論文の分析では下位の視点投射が上位の視点投射の位置へ主要部移動し、それによって下位の視点投射の「一致」領域が広がることによって捉えられる言語現象を示す。さらに、「理由」「原因」という従来「非飽和名詞」と呼ばれているものを含む構文の中で見られる「視...
西垣内 泰介
Theoretical and applied linguistics at Kobe Shoin : トークス   20 127-142   2017年3月
この論文では,「量関係節」「潜伏疑問」そしてある種の分裂構文が「変項名詞句」のヴァリエーションであり,いずれも西垣内(2016b) で「中核名詞句」と呼んだものから派生するものであることを示す。「量関係節」は「量」を表す名詞を主要部とし,その指定部に量をはかる対象となる名詞句が関係節のかたちであらわれ,その内項としてその量の「値」が現れるものである。これまで「疑似分裂文」と呼ばれてきたものの中には「連結性」を示すものがあり,それらはidentity を表すID という発音されない名詞をその...
Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin (TALKS)   (19) 101-122   2016年3月
この論文では,日本語の「指定文」および「カキ料理構文」と呼ばれている構文について,特定の構造を持つ名詞句を中核として,その構造と派生を示す。本論文の分析では「中核名詞句」は2 つの項をとり,外項が主要部名詞の意味範囲を限定(delimit) し,内項がその意味内容を「過不足なく指定する」(exhaustively specify) という関係を持つ。この立場から「カキ料理構文」の派生の先行研究との相違,「非飽和性」の概念を検討する。「自分」の「逆行束縛」の現象について,発話行為を表す名詞な...
『日本語疑問文の通時的・対照言語学的研究』平成27年度 研究報告書(3)   118-138   2016年3月

競争的資金等の研究課題

 
日本学術振興会: 基盤研究C
研究期間: 2018年4月 - 2022年3月    代表者: 西垣内 泰介
モダリティと視点に関わる言語現象と統語構造の多層性
日本学術振興会: 基盤研究C
研究期間: 2016年4月 - 2020年3月    代表者: 遠藤喜雄
本研究は、従来は語用論,談話分析の研究対象であったモダリティおよび視点に関わる意味的な言語現象を,統語構造を細分化し,動詞の屈折に関わる領域(IP) および補文構造に関わる領域(CP) をそれぞれ複数の「層」からなる構造と考え,モダリティ・視点の現象をそれぞれの統語的な「層」と関連づけることで人間の言語の意味と構造の関係を明らかにすることを目標にしている。
「視点」とモダリティの 言語現象―「意識」、エンパシー、阻止効果―
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2014年4月 - 2016年3月    代表者: 西垣内 泰介
焦点・スコープ現象の統語・意味論的分析と音声実験・コーパス調査による検証
日本学術振興会: 基盤研究B
研究期間: 2009年4月 - 2012年    代表者: 西垣内 泰介
本研究は、「焦点」とスコープに関わる言語現象を取り上げ,形式化の整った統語論・意味論・音韻論の方法で理論的に分析するとともに,音声実験や言語コーパス調査などによって理論的考察を実証することを目的とする。具体的には,主題文,(指定的)分裂文など,様々な構文にあらわれる,いわゆるWH(疑問)要素,量化表現,否定対極表現などスコープに関連する統語・意味的要素と,イントネーションなど「焦点」に関する多様な音韻的要因の間の相互関係を分析し,統語論・意味論と音韻論との密接な関係を明らかにする。また,理...
レキシコンと文法の制約に関する総合的研究
日本学術振興会: 基盤研究B
研究期間: 2005年4月 - 2008年3月    代表者: 西垣内 泰介
レキシコンと文法の制約について、文法論、形態論、意味論、音声音韻の各分野で理論的研究を行い、国会議事録などの発話コーパスを用いて実証的な研究を行った。具合的には述語の語彙的特性と再帰表現の単文内での束縛関係といわゆる長距離束縛の関わり を示した。平成20 年度の最後にあたってレキシコン、文法の制約が同一指示の現象に関与する諸相についての国際ワークショップを行った。

講演・口頭発表等

 
西垣内 泰介
甲南英文学会   2019年7月6日   
Taisuke Nishigauchi
Workshop "Logophoricity and perspectivization in Wackershofen"   2018年10月   University of Stuttgart
The syntax behind the concealed question
Taisuke Nishigauchi
Olinco 2018 (The Olomouc Linguistics Colloquium)   2018年6月7日   Palacký University
Symposium on Formal Approaches to Subjectivity and Point-of-View, the 155th meeting of the Linguistic Society of Japan, Ritsumeikan University,   2017年11月27日   
潜伏疑問の統語構造
日本英語学会35回大会シンポジウム『意味と統語構造のインターフェイス』   2017年11月   日本英語学会

Misc

 
Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin   (15) 141-147   2012年3月
このリポートは私立大学情報教育協会平成23年度 ICT 利用による教育改善研究発表会 (2011 年 8 月 於・東京理科大学) で「CLiCKS: iPhone を活用する英語学習・学生生活支援システム」として口頭発表した内容に画像などを加えたものである。日頃の CLiCKS 運用においてもそうだが、この文章を準備するにあたって田中美奈氏の助言に負うところが大きい。ソーシャル・グラフは阿部雄一郎氏の作成による。
(解説)原則とパラメータの理論―日英語のWH構文をめぐって―
大航海   (No.23) 71-79   1998年7月
原則とパラメータの理論が諸言語の間の差異よりも共通点に着目して人間の言語の特性を明らかにしようとすることを、日本語と英語のWH構文の特性を概観することによって解説した。
(解説)「言語の知識」
新・認知心理学講座第3巻『言語』第1章   13-36   1995年5月
人間の言語知識を心理的実在としてとらえ、それを理論的に表現する考え方を解説した。特に「原理」と「パラミタ」という考え方を、「規則」に基づく体系と比較し、従来の句構造の体系とX′理論の違いを例にとって議論した。
(書評)書評M.Diesing : Indefinites.
英文学研究   (71) 50-56   1994年
Molly Diesingの著書Indefinitesについて書評した。特に同書の不定名詞句が存在量化の意味を持つ場合の「基数的」「前提的」用法の区別に注目し、それが日本語の不定名詞句の解釈にも興味深い帰結を与えることを示した。
(解説)「ことばとこころ―新しい言語研究の考え方―」
『研究のフロンティアと21世紀への提言』第24回大阪大学開放講座   99-109   1992年11月
大阪大学開放講座で行った講演の要旨。「文法」を言語知識の体系と考える現代の文法理論の基本概念を論じ、それを例示するいくつかの事実を指摘。さらに現代の言語獲得の考え方を論じてそれに関わるいくつかの原則を議論した。

研究分野

 
 
  • 言語学 / 言語学 / 理論言語学,統語論,意味論,日英対照文法論