2022年
多変量自己回帰モデルの特性方程式を用いた橋梁の統計的損傷検知
土木学会論文集A2(応用力学)
- ,
- 巻
- 78
- 号
- 1
- 開始ページ
- 11
- 終了ページ
- 22
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/jscejam.78.1_11
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
振動特性の変動から橋梁の異常を検知する試みが数多くなされているが,不確実性を伴った計測結果から損傷による振動特性の変動を判別する手順が煩雑となる.上記の問題を解決するため,本研究は交通振動計測の結果から自動的に算出される指標を用いた簡易な異常検知手法を提案する.振動特性の変動を指し示すパラメータとして多変量自己回帰モデルの特性方程式の係数に着目し,異常検知のための仮説検定を定式化する.提案手法の妥当性を検証するため鋼橋において部材を破断させた現場実験について検討し,本実験で導入された3通りの損傷すべてについて提案手法による異常検知の有効性が示された.また,同一の実験データを用いて先行研究における損傷指示指標と提案手法との比較が行われ,異常に対する感度の点で提案手法の優位性が示された.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscejam.78.1_11
- eISSN : 2185-4661
- CiNii Research ID : 1390574655178857600