2012年4月 - 2015年3月
移動点検車両の振動を用いる橋梁ヘルスモニタリング手法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 特別研究員奨励費
本研究では,今までの橋梁ヘルスモニタリングにおける問題点を改良すべく,供用中の走行車両による橋梁振動を使い,また統計的手法による異常検知手法の開発を行った.
実橋での損傷実験を行い,車両走行時の振動データから損傷に振動特性を同定し,さらにその変化量を強調させるため,計測加速度を多次元自己回帰モデルに近似化し,Stabilization Diagramを適用し,安定的な振動特性に同定アルゴリズムを開発し,振動特性の同定に成功している.また,多変量統計分析を行い,同定振動特性の統計空間での距離を特徴量とし,実験データに多変量統計解析を行った結果,従来の手法では検知できなかった部材半分破断による損傷検知に成功している.
研究成果は,供用中の橋梁振動データから橋梁の振動特性をより精度よく同定することが可能になり、橋梁の異常検知の可能性を明らかに示している.
実橋での損傷実験を行い,車両走行時の振動データから損傷に振動特性を同定し,さらにその変化量を強調させるため,計測加速度を多次元自己回帰モデルに近似化し,Stabilization Diagramを適用し,安定的な振動特性に同定アルゴリズムを開発し,振動特性の同定に成功している.また,多変量統計分析を行い,同定振動特性の統計空間での距離を特徴量とし,実験データに多変量統計解析を行った結果,従来の手法では検知できなかった部材半分破断による損傷検知に成功している.
研究成果は,供用中の橋梁振動データから橋梁の振動特性をより精度よく同定することが可能になり、橋梁の異常検知の可能性を明らかに示している.
- ID情報
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- 課題番号 : 12F02369
- 体系的課題番号 : JP12F02369