基本情報

所属
高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設 ダイアモンドフェロー
総合研究大学院大学 (名誉教授)
学位
理学博士(1979年3月 筑波大学)

研究者番号
90173236
J-GLOBAL ID
201101058438859874
researchmap会員ID
B000000225

外部リンク

東京都出身。中等部からそのまま苦労せずに慶応義塾大学工学部卒(計測工学)。大学院は朝永先生にあこがれて東京教育大学に入ったら筑波大学に移転してしまう。そこを修了(素粒子論、理学博士)し、磁気単極子の研究を続けていたが、就職が無くて困る。たまたま加速器を勧められ高エネルギー物理学研究所(KEK)で助手に。TRISTAN、KEKB加速器の理論研究を行う。加速器など「単なる技術」と思っていたら大間違いで、理論物理学のテーマがいくらでもあり、研究者も少ないので無人の荒野を行く楽しさを味わう。「単なる技術」など無いこともよくわかった。「助っ人」としてCERNに2年、SLACに1年滞在して多少国際化した(かも)。ICFA Beam Dynamics Panel委員、委員長を務め、ICFA Beam Dynamics Newslettersを再興、物理学の分野としてのビーム物理を国際的にアピールした。日本でもビーム物理研究会の立ち上げ、日本物理学会におけるビーム物理領域の新設にも参加したが、興味の対象が加速器をはみ出してきたので、総研大共同研究「非線形現象の数理科学」などの試行活動を経て所属を総研大(教育研究交流センター)に移し、大学院生への総合教育と分野横断的な研究プログラムの育成・構築を仕事とした。巨大科学を社会的に位置付けるという関心も強まり、科学技術社会論学会の立ち上げにも関わることになった。所属専攻では生命系の学生に対する「科学と社会」の副論文(必修)という制度の確立に協力し、実際の指導もして楽しんだが、気づいたら定年となり、KEK(高エネルギー加速器研究機構、と改名していた)にもどり、そこからJSPSワシントンオフィスに出向。在任中にコロナ禍で日本に一年間避難するハプニングもあった。またKEKに戻り、科学史、科学技術社会論の研究をしています。人生、何が起きるかわからないものですね。

専門:ビーム物理、科学技術社会論、科学コミュニケーション論。

現在の研究:巨大科学の社会史、科学の不定性、科学コミュニケーション、加速器ビームの非線形現象、など。支離滅裂のように見えるかもしれないが、私の中では一つのことである。加速器におけるビームのふるまいは非線形であり、新しいアイデアが思うように働くかどうかは作ってみなければわからない不定性がある。巨大科学、大型装置科学では不定性が大きく現れ見やすい。そのリスクを抱えた研究者集団は共同利用機関に依拠することで成立したが、そこでは様々な研究者集団、外部集団が協力と対立を繰り返す。そこをコミュニケーションの観点からとらえてみると、科学論争と見えるものが実際は権力闘争だったり、またはその逆であったりする。その辺を研究するのも科学技術社会論の課題である。。。。


主要なMISC

  15

書籍等出版物

  12

講演・口頭発表等

  6

主要な論文

  34

共同研究・競争的資金等の研究課題

  14

委員歴

  5

社会貢献活動

  1