講演・口頭発表等

2011年9月

高血圧自然発症ラット(SHR)の血管構造および機能に及ぼすエラスチンペプチドの影響

美容・アンチエイジング食品研究会&機能性食品用ペプチド研究会第1回合同研究会
  • 竹森 久美子

主催者
美容・アンチエイジング食品研究会&機能性食品用ペプチド研究会第1回合同研究会
開催地
大阪市
【目的】Elastinは動脈壁の主要な構成成分であるが、高血圧の持続により変性・分解が生じることが報告されている。本研究では、動脈病変の予防・治療に関する基礎的研究として、日本国内で食経験があり安全性の高い素材であるカツオ動脈球から精製したエラスチンペプチドおよびその分解産物である Prolylglysine(PG)を高血圧自然発症ラット(SHR/Izm)に投与し、血管の形態や機能に及ぼす影響を検討した。
【方法】(実験1)生後20週齢雄性 SHR/Izm にエラスチンペプチド 600 mg/kgを5週間強制経口投与した。胸部大動脈における血管反応性を調べるとともに、Lysyl oxidase、Type III collagen、Elastinの発現をRealtime-PCR法を用いて比較した。(実験2)生後15週齢雄性 SHR/Izm に対し、PG(104 nmol/hr)を浸透圧ポンプにより静脈内に4週間投与した。胸部大動脈の伸展性を測定するとともに、内皮細胞の形態を走査型電子顕微鏡により観察した。
【結果】(実験1)エラスチン投与による血圧・体重、