講演・口頭発表等

国際会議
2012年9月

Effects of Elastin Peptide from Bonito Bulbus Arteriosus on Vascular Structure and Function in Spontaneously Hypertensive Rat

15th International SHR Symposium
  • 竹森 久美子
  • ,
  • 山本 衛
  • ,
  • 伊藤 浩行

主催者
15th International SHR Symposium
開催地
メルボルン
動脈壁における弾性線維の変性・分解が高血圧や血管障害発症に関与することはよく知られている。本研究では、高血圧自然発症ラット(SHR/Izm)の血管形態および機能に対するカツオ動脈球由来エラスチンペプチドの影響を検討した。
実験1:エラスチン・ペプチドの影響
生後20週齢雄性SHRを2群に分け、うち1群にカツオ動脈球由来エラスチン・ペプチド(600mg/kg)を5週間経口投与した。血圧、体重、および大動脈における結合組織関連の発現に影響は認められなかったが、エラスチン投与群では、コントロール群に比べPHEに対する収縮反応が抑制された。
実験2: Proryl glysin(PG:エラスチンペプチドの分解産物)投与の影響
生後15週齢雄性SHRにPGを浸透ミニ・ポンプ(104 nmol/hr)を用いて4週間静脈内投与した。PG投与群の血管拡張能は、コントロールSHRより高かったが、WKYよりも低かった。電子顕微鏡の観察では、PG投与群の内皮の表面はコントロールに比べは滑らかで、WKYに近い状態であった。