基本情報

所属
日本大学 生物資源科学部 食品生命学科 特任教授

研究者番号
10299323
J-GLOBAL ID
200901078393008285
researchmap会員ID
5000080497

健康に対する食品の重要性が高まり、どのように食品成分が病気を予防するのかの科学的根拠が強く求められています。私は、「食品成分の健康効果に関する研究」の中で、死亡率の高い病気でも食品の選択により予防できる可能性を示しました。そして、国際専門雑誌に、これらの成果の一部を複数報告してきました。例えば、食品成分の持つ穏やかな作用でも、動脈硬化形成の初めの段階である血管内皮細胞の障害を確実に阻止することにより、動脈硬化で誘導される心筋梗塞や脳卒中の発症リスクを大幅に減少させる可能性を示しました。この作用は、薬でも大変難しい、成熟した動脈硬化巣形成や不安定なプラークの遊離を未然に阻止できる可能性を示します。さらに、死亡率が高く、介護も大変な脳卒中でも、ビタミンEが中枢神経細胞の膜に局在し酸化ストレスによる神経細胞死や障害を阻止することで、未然に防ぐ可能性を示しました。加えて、神経細胞の生存をサポートするアストロサイトに食品成分が作用して、GDNFなどの神経栄養因子の産生を高めることで神経生存を強く促進させる分子機構を示しました。さらに、食品成分が、がん幹細胞マーカーの減少、アポトーシス誘導および免疫チェックポイント阻害剤と同様な作用で、がん細胞の生存と増殖を阻止できる可能性を示しました。これら科学的な新規知見は、死亡率の高い疾患でも食品成分の持つ潜在的な作用で予防することが可能で健康に強く貢献できる根拠となります。食品成分の持つ多種多様で巧みな作用を知り、毎日の食事の選択に応用することは「賢い食生活」の第一歩となるかもしれません。


論文

  112

MISC

  2

書籍等出版物

  25

講演・口頭発表等

  66

社会貢献活動

  3

メディア報道

  1