2014年4月 - 2017年3月
難民の社会統合とソーシャルキャピタルに関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
難民の社会統合において、ホスト社会の言語獲得や教育・経済活動への参加は重要な要素である。とりわけ、ホスト社会との良好な関係を維持し、ホスト社会のなかで積極的な社会参加を達成といった「社会的つながり」が重要であるが、それらを実質的なものとするにあたってはエスニック・グループに基づく社会的結合が不可欠である。日本語習得や就労・教育支援にあわせて、母文化や母語の維持・継承をおこなうことは、難民の社会統合において必要な支援といえる。難民の主観的側面において、ホスト社会に対して貢献していると認識される場合には、統合意識も一層強化される傾向がみられた。 難民の社会統合には、こうした視点が重要である。
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- 課題番号 : 26380735
- 体系的課題番号 : JP26380735