2018年4月 - 2022年3月
火山灰質土の何が地盤災害を引き起こすのか~火山地域の災害脆弱性の克服
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 18H01529
- 体系的課題番号
- JP18H01529
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 16,250,000円
- (直接経費)
- 12,500,000円
- (間接経費)
- 3,750,000円
本研究では,粒子破砕性や高い保水性などに代表される特殊な性質を有する火山灰質土の災害脆弱性メカニズムの把握を行う.2018年度は,研究初年度であり,火山灰質土の粒子破砕性と不飽和特性に着目した要素力学試験を分担研究機関(宇都宮大学,東北大学,八戸高専)にて実施,これら粒子破砕性や不飽和せん断変形の把握を行った.特に,特殊土用のせん断試験は,不飽和土用特殊冶具や高精度体積変化計測冶の追加など一般的な室内要素力学試験(中空ねじり試験装置,振動三軸試験装置)を改良して実験を行う必要が生じるため2018年度前半では試験装置の整備を行い,後半にて高精度装置を用いて実験を実施,せん断変形特性の把握を行った.試験対象土は,それぞれ研究分担機関が所在する地域に分布する火山灰質土(八戸,栃木)を使用した他,2018年北海道胆振東部地震の現地調査を行い土砂災害地区に分布する火山灰質土を採取し実験を行っている.得られた試験結果は,研究分担者が所属する地盤工学会や日本地震工学会などの研究発表会やシンポジウム等で発表するとともに,2018年北海道胆振東部地震の災害調査報告会でも報告した.
得られた室内試験結果を基に,数値解析モデルの構築を分担する研究分担者はそれぞれモデルの開発を進めている.さらに海外の火山灰質土の研究状況を把握するため,ニュージーランドの火山灰質土研究を行っているオークランド大学(ニュージーランド)の地盤工学研究室を訪問し,日本とニュージーランドの火山灰質土に関する情報交換を行うとともに,今後の共同研究に関する打ち合わせを行った.
得られた室内試験結果を基に,数値解析モデルの構築を分担する研究分担者はそれぞれモデルの開発を進めている.さらに海外の火山灰質土の研究状況を把握するため,ニュージーランドの火山灰質土研究を行っているオークランド大学(ニュージーランド)の地盤工学研究室を訪問し,日本とニュージーランドの火山灰質土に関する情報交換を行うとともに,今後の共同研究に関する打ち合わせを行った.
- ID情報
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- 課題番号 : 18H01529
- 体系的課題番号 : JP18H01529
この研究課題の成果一覧
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論文
5-
土木学会論文集 C(地圏工学) 77(4) 386-391 2021年12月 査読有り
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土木学会論文集A1(構造・地震工学) 77(4) I_533-I_543 2021年7月 査読有り
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土木学会論文集 A1(構造・地震工学) 76(4) I_741-I_754 2020年9月 査読有り責任著者
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日本地震工学会論文集 19(5) 170-183 2019年9月 査読有り責任著者
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7th lnternational Conference on Earthquake Geotechnical Engineering (VII ICEGE) 5410-5418 2019年6月 査読有り
講演・口頭発表等
2-
土木学会第23回応用力学シンポジウム講演概要集 2020年5月
-
第15回日本地震工学シンポジウム概要集 2018年12月