福島第一原子力発電所の廃止措置におけるVRシステムの高機能化
日本原子力学会2017年秋の大会
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- 開催年月日
- 2017年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 札幌
- 国・地域
- 日本
東京電力福島第一原子力発電所(以下、1F)の廃止措置においては、現場に臨む前に、施設内の空間構造や線量分布等に関するデータ・情報に基づいて事前に綿密な準備を行うことが重要である。楢葉遠隔技術開発センターに整備している没入型バーチャルリアリティシステム(以下、VRシステム)は、1F施設の設備・構造物を実寸大かつ立体的な提示、線量分布の提示が可能であり、廃止措置に係る作業の計画立案・検討及び訓練等に活用されている。今後さらに本VRシステムを有効に活用するためには、いかに現場の状況を精緻に再現し、現場に近い状況での作業の計画立案・検討及び訓練等を実施可能とすることが求められる。そのためには、VRシステムに取り込む1Fデータの拡充や現場作業によって刻々と変化する現場状況の迅速な反映等が課題となる。本発表では、このような点を考慮に入れて最近我々が取り組んだVRシステムの機能充実化の試みについて報告する。