共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年7月 - 2023年3月

AFNをもつ当事者からのボトムアップによる新しい地域防災体制の構築に向けて

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)  挑戦的研究(萌芽)

課題番号
20K20776
体系的課題番号
JP20K20776
配分額
(総額)
6,240,000円
(直接経費)
4,800,000円
(間接経費)
1,440,000円

今年度は、本来であれば、AFNの先行事例となっているアメリカカリフォルニア州およびワシントンDCを訪問し、歴史的経緯、政策的背景などに関するインタビュー調査と文献調査を実施するとともに、AFNに基づいて実施されている地域防災の現状を実地調査する予定であったが、コロナ禍によって訪問が不可能になったので、簡単な連絡調整に留め、AFNに関する特に海外の文献渉猟をオンラインでできる範囲で行った。また、国内では、AFNのある当事者からのボトムアップによる新しい地域防災体制を構築していくための候補地を訪問したり連絡を交わしたりしながら今後の研究遂行過程においてモデル地区としていく可能性を探った。具体的には、2018年の西日本豪雨の被災地である岡山県倉敷市真備町において、精神障害者の自助グループであるNPO法人岡山マインド「こころ」のメンバーを中心とした、防災まちづくりの参与観察を行った。新型コロナウィルス感染症の影響により、中断された時期もあったが、毎月行われている当事者を中心とした語り合いの会「テーブルまび」に参加し、障害の種別を超えたAFNについて話し合い、共有化している。また、当事者自身が企画者となって、防災訓練を実施し、今後の課題などを抽出した。さらに、2004年の中越沖地震の被災地であり、長期的なフィールドワークを展開してきた新潟県小千谷市塩谷集落にて周辺集落や地元行政および福祉関連団体等との関係について歴史的経緯と現状の取り組みを改めて聞き取りし、予備的な調査とした。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K20776
ID情報
  • 課題番号 : 20K20776
  • 体系的課題番号 : JP20K20776

この研究課題の成果一覧

論文

  4

MISC

  2

書籍等出版物

  4

講演・口頭発表等

  2