高速炉を利用した高温照射技術の開発,1; 開発計画
日本原子力学会2008年秋の大会
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- 開催年月日
- 2008年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 香美
- 国・地域
- 日本
高速実験炉「常陽」は、世界有数の重照射施設であるが、これまで材料照射温度の実績は800$^{\circ}$C以下に留まっている。高温ガス炉や核融合炉用材料の高温・高dpa領域での中性子照射効果の研究に高速炉を利用するため、高温照射キャプセルと高温モニタの開発に取り組んでいる。高温照射キャプセルは、高$\gamma$発熱体であるタングステンホルダーを設置した構造を検討し、パラメータ解析により、800$^{\circ}$C$\sim$1500$^{\circ}$C程度の温度設定の見通しを得た。現在、高温ガス炉用材料等の照射要求に基づく設計作業を進めている。高温モニタについては、その溶融範囲を確認することで照射温度を評価する合金溶融型温度モニタを開発している。現在は700$^{\circ}$C$\sim$1500$^{\circ}$Cに融点を持つ合金について溶融時の形状変化特性等を確認する炉外試験を実施中であり、今後1$\sim$2年で必要なデータを完備する計画である。また、「常陽」再起動後は、高温照射キャプセル及び高温モニタの性能を評価するための照射試験を計画している。