1998年1月
層状ペロブスカイト化合物NaLnTiO$_{4}$(Ln=Sm,Eu,Gd)の磁気的性質
Journal of Solid State Chemistry
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- 巻
- 138
- 号
- 2
- 開始ページ
- 342
- 終了ページ
- 346
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1006/jssc.1998.7794
層状ペロブスカイト化合物NaLnTiO$_{4}$(Ln=Sm,Eu,Gd)の磁気的性質を調べた。4.5から320Kの温度範囲で、帯磁率測定を行った。室温において$^{151}$Euメスバウア分光及びGd$^{3+}$の電子スピン共鳴(ESR)スペクトルの測定も行った。NaEuTiO$_{4}$はVan Vleck常磁性を示し、これはスピン軌道相互作用定数$\lambda$=323cm$^{-1}$を持つEu$^{3+}$イオンの1重項基底状態$^{7}$F$_{0}$によるものと解析された。NaSmTiO$_{4}$はVan Vleck常磁性を示しNaGdTiO$_{4}$の磁化率はCurie則に従った。NaEuTiO$_{4}$のメスバウアスペクトルは、Euが3価で存在することを示した。NaGdTiO$_{4}$のESRスペクトルから、この化合物中のGd$^{3+}$のg値は1.99であることがわかった。磁化率測定とESR測定より、NaGdTiO$_{4}$中のGdイオンは結晶場の影響をほとんど受けていないことが示された。
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- DOI : 10.1006/jssc.1998.7794
- ISSN : 0022-4596