前川 喜久雄

J-GLOBALへ         更新日: 18/11/28 11:51
 
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研究者氏名
前川 喜久雄
 
マエカワ キクオ
eメール
kikuoninjal.ac.jp
URL
http://www2.ninjal.ac.jp/kikuo/
所属
国立国語研究所
部署
音声言語研究領域
職名
教授
学位
博士(学術)(東京工業大学)
その他の所属
コーパス開発センター

プロフィール

音声学が専門ですが、自発音声の研究のために『日本語話し言葉コーパス』(CSJ)の開発に携わったことがきっかけとなって、1999年来コーパスの設計と実装に深く関係するようになりました。そのため最近では第二の専門として言語資源学をなのっています。

音声学の領域で最近書いた論文では、自発音声における音声変異の問題か韻律構造の問題、あるいは両者の関係をあつかっています。実験的統制をくわえていない自発音声のデータは一見救いようがないほど乱雑にみえますが、統計的な手法を活用しながら大量のデータを組織的に解析していると、実験研究では把握することのできない現象の本質が見えてくる瞬間があり、研究の醍醐味を感じます。

研究分野

 
 

経歴

 
2013年
 - 
2016年
大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 副所長
 
2009年
 - 
2016年
大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 言語資源研究系 言語資源研究系長・コーパス開発センター長
 
2006年
 - 
2009年
独立行政法人国立国語研究所 研究開発部門 言語資源グループ長
 
2001年
 - 
2005年
独立行政法人国立国語研究所 研究開発部門 第2領域・領域長(研究職)
 
1994年
 - 
2001年
国立国語研究所 言語行動研究部 室長
 
1992年
 - 
1994年
国立国語研究所 言語行動研究部 主任研究官
 
1989年
 - 
1992年
国立国語研究所 第二研究室・言語行動研究部 研究員
 
1987年
 - 
1989年
鳥取大学教育学部 講師
 
1984年
 - 
1987年
鳥取大学教育学部 助手
 

受賞

 
2011年9月
日本音声学会 優秀論文賞 「日本語有声破裂音における閉鎖調音の弱化」音声研究 14(2), 2010.
 
2012年9月
日本音声学会 優秀論文賞 「PNLPの音声的形状と言語的機能」 音声研究15(1), 2011.
 

論文

 
Weakening of Stop Articulation in Japanese Voiced Plosives
前川 喜久雄
音声研究   22(1) 21-34   2018年4月   [査読有り][招待有り]
Phonetic Shape and Linguistic Function of Penultimate Non-Lexical Prominence
前川 喜久雄
音声研究   22(1) 35-51   2018年4月   [査読有り][招待有り]
『国語研日本語ウェブコーパス』とその検索系『『梵天』』
前川 喜久雄
情報処理学会論文誌   59(2) 299-305   2018年2月   [査読有り]
前川喜久雄・森大毅
音声研究   21(3) 53-62   2017年12月   [査読有り][招待有り]
千葉勉と梶山正登の仕事:その時代背景
前川 喜久雄
音声研究   20(3) 112-114   2016年12月   [招待有り]
Archiving and Analyzing Techniques of the Ultra-large-scale Web-based Corpus Project of NINJAL, Japan
Masayuki Asahara, Kikuo Maekawa, Mizuho Imada, Sachiko Kato, and Hikari Konishi
Alexandria   25(1/2) 129-148   2014年11月   [査読有り]
BCCWJ-Time Bank: Temporal and Event Information Annotation on Japanese Text
Masayuki Asahara, Sachi Kato, Hikari Konishi, Mizuho Imada, and Kikuo Maekawa
Computational Linguistics and Chinese Language Processing   19(3) 1-24   2014年9月   [査読有り]
藤本 雅子, 前川 喜久雄
音声研究   18(2) 10-22   2014年8月   [査読有り]
Kikuo Maekawa, Makoto Yamazaki, Toshinobu Ogiso, Takehiko Maruyama, Hideki Ogura, Wakako Kashino, Hanae Koiso, Masaya Yamaguchi, Makiro Tanaka, and Yasuharu Den
Language Resources and Evaluation   48 345-371   2014年5月   [査読有り]
前川 喜久雄
音声研究   18(1) 70-82   2014年4月   [査読有り]

Misc

 
ベイズモデルによる方言音声共通語化過程の分析
前川 喜久雄
言語資源活用ワークショップ2018発表論文集   326-336   2018年9月
鶴岡市共通語化調査データの確率論的再検討
前川 喜久雄
言語資源活用ワークショップ2017発表論文集   163-180   2017年9月
物理学が言語に出会った話:千葉と梶山の母音研究(後編
前川 喜久雄
窮理   (7) 32-39   2017年7月   [依頼有り]
物理学が言語に出会った話:千葉と梶山の母音研究(前編)
前川 喜久雄
窮理   (6) 26-32   2017年3月   [依頼有り]
千葉勉の仕事と時代背景
前川 喜久雄
音声研究   20(3) 112-114   2016年12月   [依頼有り]
仮想講義 言語資源学入門
前川 喜久雄
日本語学   35(13) 2-11   2016年12月
文法性判断の確率論的な扱いに関する覚え書き
前川 喜久雄
一橋日本語教育研究   4 1-10   2016年3月   [査読有り][依頼有り]
Corpus-based phonetics
Kikuo Maekawa
H. Kubozono (ed.) Handbook of Japanese Phonetics and Phonology.   651-680   2015年3月   [査読有り][依頼有り]
コーパスの存在意義
前川 喜久雄
前川編『コーパス入門』(講座日本語コーパス第1巻)   1-31   2013年7月
コーパスと言語学
前川 喜久雄
松本裕治編『言語と情報科学』(シリーズ朝倉「言語の可能性」)   6 115-147   2011年7月   [依頼有り]

書籍等出版物

 
コーパスと自然言語処理
松本裕治・奥村学 他 (担当:監修)
朝倉書店   2017年12月   
コーパスと日本語教育(講座日本語コーパス第5巻)
砂川有里子他 (担当:監修)
朝倉書店   2016年3月   
コーパスと国語教育(講座日本語コーパス第4巻)
田中牧郎他 (担当:監修)
朝倉書店   2015年2月   
話し言葉コーパス:設計と構築(講座日本語コーパス第3巻)
小磯花絵 他 (担当:監修, 範囲:第1章分担執筆)
2015年2月   
コーパスと日本語学(講座日本語コーパス第6巻)
田野村忠温 他 (担当:監修)
朝倉書店   2014年12月   ISBN:978-4-254-51606-7
書き言葉コーパス:設計と構築(講座日本語コーパス第2巻)
山崎誠 他 (担当:監修, 範囲:第1章分担執筆)
朝倉書店   2014年12月   ISBN:978-4-254-51602-9
音声は何を伝えているか:感情・パラ言語情報・個人性の音声科学(音響サイエンスシリーズ 12)
森大毅・前川喜久雄・粕谷英樹 (担当:共著, 範囲:全体、とりわけ3章)
コロナ社   2014年12月   ISBN:978-339-01332-0
コーパス入門(講座日本語コーパス第1巻)
前川 喜久雄 (担当:編者, 範囲:第1章分担執筆)
朝倉書店   2013年7月   ISBN:978-4-254-51601-2
A Frequency Dictionary of Japanese
Yukio Tono, Makoto Yamazaki, and Kikuo Maekawa (担当:共著)
Routledge   2013年2月   
コーパスを利用した自発音声の研究
前川 喜久雄
東京工業大学学位請求論文   2011年3月   

講演・口頭発表等

 
A new model of final lowering in spontaneous monologue.
Kikuo Maekawa
INTERSPEECH 2017   2017年8月22日   
Phonetic characteristics of filled pauses: a preliminary comparison between Japanese and Chinese.
Kikuo Maekawa, Ken'ya Nishikawa, and Shu-Chuan Tseng
DiSS2017   2017年8月18日   
Voice-quality difference between the vowels of filled pauses and ordinary lexical items
Kikuo Maekawa and Hiroki Mori
INTERSPEECH 2016   2016年9月12日   
Voice-quality analysis of Japanese filled pauses: A preliminary report
Kikuo Maekawa and Horoki Mori
DiSS 2015 (Disfluency in Spontaneous Speech)   2015年8月9日   
The relationship between preceding clause type, subsequent clause length and the duration of silent and filled pauses at clause boundaries in Japanese monologues
Michiko Watanabe, Yosuke Kashiwage, and Kikuo Maekawa
DiSS 2015 (Disfluency in Spontaneous Speech)   2015年8月9日   
Functional difference between the two variants of rising-falling intonation in spontaneous Japanese monologue
前川 喜久雄
18th International Congress of Phonetic Sciences (ICPhS2015)   2015年8月13日   
Domain of final lowering in spontaneous Japanese.
Kikuo Maekawa
167th Meeting Acoustical Society of America   2014年5月5日   
Notes on so-called inter-speaker differences in spontaneous speech: The case of Japanese voiced obstruent
MAEKAWA Kikuo
INTERSPEECH 2013   2013年8月29日   
Prediction of F0 height of filled pauses in spontaneous Japanese: A preliminary study
DiSS2013   2013年8月25日   
Prediction of non-linguistic information of spontaneous speech from the prosodic annotation: Evaluation of the X-JToBI system
Kikuo Maekawa
LREC 2012   2012年5月   

担当経験のある科目

 
 
  • コーパス言語学 (東京大学, 神戸大学)
  • 音声学 (一橋大学, 大阪大学, 東北大学, 筑波大学, 東京都立大学, 上智大学)

Works

 
現代日本語書き言葉均衡コーパス
前川 喜久雄   データベース   2011年12月
日本語話し言葉コーパス
前川 喜久雄   データベース   2004年5月

競争的資金等の研究課題

 
リアルタイムMRIおよびWAVEデータによる調音音声学の精緻化
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2017年4月 - 2020年3月    代表者: 前川 喜久雄
自発音声コーパスの分析によるfilled pauseの音声学的特徴の解明
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2014年4月 - 2017年3月    代表者: 前川 喜久雄
自発音声データの定量的解析による日本語韻律構造理論の再構築
日本学術振興会:科学研究費補助金(基盤研究(C)): 
研究期間: 2011年4月 - 2014年3月    代表者: 前川 喜久雄
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2006年 - 2010年    代表者: 前川喜久雄
本研究領域にはふたつの大きな目標がある。ひとつは、現代日本語のコーパス言語学的研究の基盤を整備するために、大規模な現代日本語書き言葉の均衡コーパスを構築することである。本領域におけるコーパス構築は、国立国語研究所の近現代日本語コーパス整備事業であるKOTONOHA計画と連携して実施する。両者が協力して1億語を超える規模の「現代日本語書き言葉均衡コーパス」を構築するが、分担関係として、本領域では、書籍に用いられた現代語の書き言葉を対象とする5000万語規模の書き言葉コーパスを構築して公開する...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2005年 - 2005年    代表者: 前川喜久雄
現代日本語の書き言葉均衡コーパス構築にむけての研究者の協力体制をつくりあげ、科研費特定研究を申請すること、同時に、多額の費用を要するプロジェクトに対する社会全般の理解をえることを目標として活動した。
最初に全体会を開催して、国立国語研究所グループがこれまでに検討してきた書き言葉均衡コーパスの青写真を提示し、参加者からの批判をあおいだ(平成17年7月25日開催)。
全体会での合意にもとづいて9月からは特定領域研究申請の準備を開始した。企画研究班(総括班を含めて9班)の班長をメンバーとする会議...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2004年 - 2006年    代表者: 前川喜久雄
当初の計画に従って、研究期間の前半ではデータの整備をおこなった。具体的には以下のデータを新規に生成した。また既存のデータのエラー修正も実施した。
1.『日本語話し言葉コーパス』コア部分(約44万語)について、韻律情報その他をアクセント句単位に再編成した韻律研究用XMLデータを設計し、作成した(担当:菊池)。
2.『日本語話し言葉コーパス』の異なり語(約4万語)に対して、和語、漢語、外来語等の語種情報を付与した(小椋)。
3.『日本語話し言葉コーパス』からガ行鼻濁音を含みうる語を文脈とともに...
文部科学省: 科学研究費補助金(萌芽研究)
研究期間: 2004年 - 2005年    代表者: 前川喜久雄
『日本語話し言葉コーパス』のコアに付与されたX-JToBIラベルを分析した。X-JToBIラベルは6層から構成されるが、今回はそのうちトーン層とBI層のラベルの一部に注目した分析を実施した。
トーン層については、ラベルL%HL%によって表現される日本語の句末音調(上昇下降調)に存在する2種類の変種を分析した。
イントネーションの上昇下降が発話の最終音節内部で発生する通常の上昇下降調と、上昇下降が発話末の2音節(以上)にまたがる変種(PNLP)とに注目すると、両者のふるまいが正反対というほど...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2002年 - 2003年    代表者: 前川喜久雄
自然言語は「談話>文句>語>音節>モーラ>音素」の様な階層構造をなしているというのが現代言語学の基本的な仮定である。この仮定は書き言葉にはよくあてはまる。しかし、自発音声(自然な話し言葉)においては、様々な理由によって、明瞭な階層構造を認定しがたいケースが頻出する。本研究の目的は、この破綻にどのような類型が存在するかを『日本語話し言葉コーパス』に記録された膨大なデータを用いて検討し、そのような破綻を含む言語データをXML文書化する方法を考案することである。
初年度には『日本語話し言葉コーパ...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究(B), 特定領域研究)
研究期間: 2000年 - 2003年    代表者: 藤崎博也
1.各種韻律的特徴における言語情報の表出過程のモデル化とそのパラメータの自動抽出法の確立
日本語以外に対する基本周波数の生成過程に基づくモデルの適用可能性について、前年度に引き続いてタイ語・ヒンズー語について詳細に調べたのに加え、新たにポルトガル語・ベトナム語について妥当性の検証を行った。また、日本語を中心に、所与の基本周波数パターンに対し、モデルのパラメータを自動抽出する手法を確立し評価を行う一方、標準中国語などへも同手法が適用可能であることを確認した。
2.日本語モーラリズムの制御方式...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 1998年 - 2000年    代表者: 前川喜久雄
本研究の主要な目的は,音声によるパラ言語情報の伝達メカニズムを音声科学の手法によって解明することにあった.また,副次的目的としてパラ言語的な意味の記述方法の開発を目指した.
パラ言語情報の伝達メカニズムを解明するために,最初に韻律特徴に注目した音響的分析を実施した.「山田さんですか」「そうですか」といったテキストを「疑い」「感心」「落胆」「無関心」「中立」等のパラ言語的意味で発音しわけた資料を分析したところ,発話持続時間長,ピッチ形状,分節音の音質,発声様式,等にパラ言語情報の指定と相関...

その他

 
中央研究院語言学研究所(台湾)Advisory committee member 2017-
Editorial board member of Phonetica (Karger) 2009-2014
Editorial board member of Speech Communication (Elsevier) 2005-2010
文部科学省科学研究費特定領域研究「代表性を有する大規模日本語書き言葉コーパスの構築」領域代表者 2006-2010.
日本学術会議連携会員 2008-2010
一橋大学大学院連携教授 2005-2014
東京工業大学(COE21-LKR)特任教授 2004-2007
日本音声学会理事・企画委員長2010-2012
日本音声学会理事・庶務委員長 2007-2009
日本音声学会理事・広報及び国際交流委員長 2001-2003
日本音声学会理事・編集委員長 1998-2000
言語聴覚士資格試験出題委員 1998-2005
日本音声学会理事・オープンサイエンス担当 2016-