東電福島第一原子力発電所作業者の水晶体の等価線量評価,3; 光子スペクトル測定に基づく水晶体線量評価
日本保健物理学会第51回研究発表会
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- 開催年月日
- 2018年6月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 札幌
- 国・地域
- 日本
眼の水晶体被ばくは、検討されている線量限度引き下げに伴い、福島第一原子力発電所構内のような高線量率場での作業において、どのように評価するかが大きな課題となっている。場の光子スペクトル情報は、線質の観点から適切な水晶体モニタリング法を検討し、防護対策を立案するための基礎データとなる。本研究では、福島第一原子力発電所構内の高線量率作業場において光子スペクトルを測定し、実用量(Hp(3)及びHp(10))及び防護量(水晶体等価線量)を評価した。前方-後方照射(AP)を仮定した場合、実用量が防護量を過小評価することはなかった。回転照射(ROT)及び全方位照射(ISO)を仮定した場合、防護量のHp(10)に対する過小評価は10\%程度にとどまり、これらの場では、Hp(10)を用いた水晶体モニタリングが可能であることが示唆された。