$\beta$線3mm線量当量の測定方法と水晶体の防護策の検討,1; サーベイメータによる測定
日本保健物理学会第48回研究発表会
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- 開催年月日
- 2015年7月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京
- 国・地域
- 日本
原子力機構核燃料サイクル工学研究所では、セル内での機器点検・補修作業などにおいて$\beta$線による被ばくがある。これまでの経験から、この被ばく線量レベルは、(1)体幹部の70$\mu$m線量当量で数mSv程度であり、眼の水晶体の等価線量限度に比べて十分に小さいこと、(2)こうした作業では内部被ばく防止のための顔全体を覆う呼吸保護具(全面マスク)によって眼が防護される。このため、水晶体の等価線量は、胸部(又は頚部)に取り付けた個人線量計の指示値をもとに、マスクによる遮へい効果等を考慮することなく評価されてきた。しかしながら、この方法は、線量を過大に記録することになり、線量限度に近づくような高線量の被ばくが想定される状況下では適切とは言えない。そこで、$^{90}$Sr-$^{90}$Y$\beta$線による高線量被ばくの想定のもと、水晶体の等価線量に対応する3mm線量当量の適切な測定方法について検討するともに、呼吸保護具の$\beta$線遮へい効果を実験的に検証する。