2019年4月 - 2022年3月
健康長寿糖鎖を介した慢性炎症の制御メカニズムの解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
研究代表者らがこれまでに発見した「健康長寿糖鎖」の生物学的な意義を明らかにし、健康長寿あるいは老化のメカニズムを解明することを目的とした。本研究では、長期縦断コホートを用いた観察研究と、糖転移酵素の遺伝子改変を用いた検証研究を行った。その結果、超百寿者に多い健康長寿糖鎖は、糖尿病性認知機能低下に関連して減少する傾向にあることが明らかになった。超百寿者は、糖尿病が少なく、加齢による認知機能低下が抑制されることが知られている。これらより、健康長寿糖鎖が究極の老化の「結果」として出現しているのではなく、認知機能の維持など健康長寿の「要因」に関連している可能性が示唆された。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K11736
- 体系的課題番号 : JP19K11736