共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

予防医療・予防介護を目的とした家族見守り型保健医療福祉支援情報システムの設計

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K01263
体系的課題番号
JP17K01263
配分額
(総額)
3,640,000円
(直接経費)
2,800,000円
(間接経費)
840,000円

本研究では,予防医療,認知症予防,介護予防等のための家族見守りのあり方を事例研究を通じて探り,家族見守り型保健医療福祉支援情報システムの設計方法の考え方・手順等やIT(情報システム,IoT,AI,ロボテックス等)の活用方法を提案するものである。本年度は,家族見守り型介護予防支援システムの設計に向けて,介護の状況,介護予防の現状,介護予防の効果とその取り組み,介護予防支援システムの現状等の介護および介護予防の現状,見守りにおける利点・課題,見守り情報機器の現状や問題点,見守り機器の介護予防の活用状況等について文献調査・ヒアリング調査等および分析を実施した。
これらの調査・分析の結果,「介護予防の方法は様々なものが提案されているものの,その効果や有効性は明確でないものが多い」「IT(技術)機器や集合知を適切に組み合わせて介護予防を総合的に支援する情報システムは見当たらない」「介護予防の効果は個人差が大きく,効果の高い介護予防を見つけ出すにはAI等を活用して個人の特性や生活スタイル等様々な要素を分析する必要がある」「家族見守りには様々な方法が考えられ,見守る側と見守られる側の状況とその環境により適切な方法の選択が可能である」「家族の関係性により介護予防のためのITを活用した様々な見守り方法が提案できる」「IoTを含めた見守り機器が進化しているうえに,生活の中の様々なしくみがIT化されており,これらIT機器の適切な活用により予防介護における高い見守り効果が期待できる」等がわかった。
これらを踏まえて,家族見守り型介護予防支援情報システムを構築するには「ITを活用した最適介護予防方法の提案」「家族のスタイルに合わせた介護予防見守りIoTの活用」「予防医療と連携した介護予防支援」が重要となる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K01263
ID情報
  • 課題番号 : 17K01263
  • 体系的課題番号 : JP17K01263