共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

不眠症に対する遠隔心理療法の有効性と社会実装、AIを用いた作用機序及び病態の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
21H00956
体系的課題番号
JP21H00956
配分額
(総額)
17,680,000円
(直接経費)
13,600,000円
(間接経費)
4,080,000円

本研究は、不眠症患者に対するテレビ会議システムを活用した遠隔心理療法(認知行動療法)の有効性を検証するとともに、その作用機序及びわが国での心理療法の社会実装に資するデータを取得することを目的としたものである。この目的の達成のために、研究の第一段階として、不眠症患者を対象とした遠隔心理療法のプログラム開発とその有効性、安全性及びセンシング機器によって得られたマルチモーダル情報を活用した遠隔心理療法の作用機序を探索的に検証する臨床試験を実施する。
臨床試験を行うにあたり、昨年度までにテレビ会議システムとビデオ映像、紙媒体の介入マテリアルを組み合わせた介入プログラムの作成、データ管理システムの構築を行い、所属機関の倫理委員会に研究倫理申請を行った。また取得した要配慮個人情報の授受について頑健性が担保されたデータ授受システムの構築を行った。
本年度は社会実装を見据え、作成した介入プログラムや連携体制が医療機関において実施可能かヒアリングを行ったのち、それらの意見を反映させ、二つの臨床試験(CBTec study, Recipe study)を開始した。CBTec studyにおいては本年度内に目標症例数の研究組み入れを達成した。両試験とも研究対象者の研究組み入れと並行し、主要解析および二次解析に向けたデータ整理、すでにデータが得られたものについて学会発表や論文執筆等を行った。さらに、不眠症患者に対する心理療法を実施するセラピストの養成のためにオンデマンド研修およびライブ研修を実施した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21H00956
ID情報
  • 課題番号 : 21H00956
  • 体系的課題番号 : JP21H00956

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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