本研究計画は、健康がもつ諸特徴を踏まえた上で、医療サーヴィスの分配における患者の責任の考慮に関して新たなモデルを構築するとともに、健康の増進・回復策全般の分配について頑健な分配理念の理論を提案することを目的としている。研究活動を推進した結果、医療分配で個人責任を考慮したモデルと健康の増進・回復策の分配理念のいずれについても、新たな理論を構築すると同時に、関連する諸論点につき考察を深化させることができた。
成果物としては、本研究課題および関連の諸主題に関して、多数の英語・邦語の論文を公刊するとともに、国内外の会議にて招待講演・研究報告を行った。