2009年
基礎 ナノテクノロジーを用いて難治腫瘍治療を実現するには
Cancer frontier
- ,
- 巻
- 11
- 号
- 1
- 開始ページ
- 131
- 終了ページ
- 137,17〜18
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 医薬ジャーナル社
ナノ粒子内包薬剤は副作用が少なく治療効果は高いことが期待されてきた。しかし実際には、とくに難治性固形癌の治療で、充分な効果が示せていない。その原因として、腫瘍微小環境の性質も重要な一因を構成していると予想される。我々は、膵がん・胃がんの動物モデルにおいて、TGF(transforming growth factor)-β阻害剤を用いた血管新生制御の併用によってDDS(drug delivery system)の効果増大がみられることを証明してきた。さらに、漏出性腫瘍血管を持つC26大腸がんモデルとそうでないBxPC3膵がんモデルを比較することにより、血管の壁細胞による被覆が強いほど漏出性が低く、TGF-β阻害剤の効果が発揮されることが判明した。これらの研究成果を概説する。(著者抄録)
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40016855370
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11586877
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/10459052
- ID情報
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- ISSN : 1344-8919
- 医中誌Web ID : 2009321034
- CiNii Articles ID : 40016855370
- CiNii Books ID : AA11586877
- identifiers.cinii_nr_id : 9000010017282