共同研究・競争的資金等の研究課題

2003年 - 2004年

基底膜タンパク質・ラミニンのプロテオグリカン結合部位の解明

文部科学省  科学研究費補助金(特定領域研究)  特定領域研究

課題番号
15040201
体系的課題番号
JP15040201
資金種別
競争的資金

基底膜の主要糖タンパク質であるラミニンは、糖鎖を介した様々な生物活性に関与している。本研究では、細胞膜貫通型プロテオグリカンの糖鎖と相互作用するラミニン機能部位の解析とその作用メカニズムの解明を目的に研究を行った。ラミニンα鎖に存在するGドメインは5つの連続するLGモジュール(LG1〜LG5)からなるが、以前の我々の研究からLG4モジュールが生物活性に重要な働きをしていることを明らかにしてきた。そこで、LG4モジュールに注目し、5種類のラミニンα鎖(α1〜α5)の相同部位由来の機能ペプチドの解析を行った。その結果、ラミニンα2鎖由来のペプチド(EF-2:DFGTVQLRNGFPFFSYDLG)とα4鎖由来のペプチド(EF-4:DFMTLFLAHGRLVFMFNVG)がシンデカンの糖鎖との相互作用を介して細胞接着活性を示すことがわかった。本年度は、α4鎖由来のペプチドEF-4を用いて、シンデカンの糖鎖との結合におけるペプチドの活性コンフォメーションを検討した。活性ペプチドEF-4がラミニン分子内のループ部位に位置することから、ループ構造をミミックした環状ペプチドを作成したところ、鎖状ペプチドに比べて飛躍的にヘパリン結合活性が増大することがわかった。また、この環状ペプチドは鎖状ペプチドに比べシンデカンを介した細胞接着活性を示すことがわかった。このことから、ラミニン分子内のループ構...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/15040201
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15040201
ID情報
  • 課題番号 : 15040201
  • 体系的課題番号 : JP15040201