2011年3月
新型インフルエンザに罹患した先天性副腎過形成症の臨床像の検討 (特集 小児内分泌学の進歩2011) -- (副腎)
ホルモンと臨床
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- 巻
- 59
- 号
- 3
- 開始ページ
- 281
- 終了ページ
- 284
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 医学の世界社
全国23施設の小児内分泌医に対し、新型インフルエンザA(H1N1)に罹患した先天性副腎過形成症(CAH)患者についてアンケート調査を行った。得られたCAH総数は173名で、新型インフルエンザ罹患者は25名であった。罹患時のhydrocortisone(HC)補充方法は、通常量の2〜3倍量内服が殆どであった。入院は25名中3名(14歳女児、5歳男児、8歳男児)で、その他は外来治療のみで軽快した。入院3名はいずれも発熱時にストレス時用のHCを内服していたが、症状が悪化して近医でインフルエンザと診断され、それぞれ脳症疑い、呼吸不全、熱性けいれんで入院となった。ザナミビル或いはオセルタミビル内服、プレドニゾロン静注などで症状は改善し、後遺症なく退院した。検査所見では低Na血症を認め、副腎不全を否定できなかった。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0045-7167
- 医中誌Web ID : 2012296652
- CiNii Articles ID : 40019373368
- CiNii Books ID : AN00231838