MISC

1994年1月

イベントバイイベントモードを適用した新しい時間分割発光メスバウア分光用システム

Hyperfine Interactions
  • 中田 正美
  • ,
  • 正木 信行
  • ,
  • 佐伯 正克
  • ,
  • 佐川 千明
  • ,
  • 荒殿 保幸
  • ,
  • 遠藤 和豊*

92
開始ページ
1183
終了ページ
1188
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1007/BF02065753

事象のもつ特性、すなわち発生からの時間、発生する$\gamma$線のエネルギー、線源との相対速度、等、ごとに事象の数を分類記録するシステムを開発した。今回は2つのアナログ・ディジタル・コンバータを用い、発生からの時間と相対速度及び事象の数の三次元マップ系により、$^{57}$Coでラベルしたテルル酸コバルト結晶中で生成する、鉄のII価とIII価の時間変化の測定に応用した。システムの時間分解能は3.9nsと良い値を得た。用いたテルル酸コバルトについてはFeのメスバウア準位の寿命(約100ns)内では、Fe(II)とFe(III)の相対比に変化は認められなかった。これはテルル酸コバルトの結晶形によるものと結論した。しかし、開発したシステムはデータ処理を柔軟に行うことが出来、今後の研究に大いに役立つであろうことが実証された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1007/BF02065753
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?2058290
ID情報
  • DOI : 10.1007/BF02065753
  • ISSN : 0304-3843

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