2016年4月 - 2019年3月
神経系における活性イオウ分子種によるレドックスシグナル制御機構
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
神経系において活性酸素、レドックスシグナルは、病理・生理学的に重要であるが、その内在性制御因子である活性イオウ分子種に関する知見はほとんどなかった。神経変性の細胞モデル実験として、ラット小脳ニューロンを用いてメチル水銀毒性の分子メカニズムを解析した。メチル水銀は、レドックスシグナル二次分子である8-ニトロ-cGMPレベルを上昇させ、H-Ras/MAPK/細胞死シグナルを活性化すること、メチル水銀は、Sービス体を形成することで活性イオウ分子種を枯渇させ、8-ニトロ-cGMPを介した毒性シグナルを増強していること、外因性の活性イオウドナーが毒性を軽減することを明らかにした。
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- 課題番号 : 16H04674
- 体系的課題番号 : JP16H04674