2007年9月
三次元実体石膏模型を用いて術前シミュレーションを行った大腿骨頭すべり症の2例
日本小児整形外科学会雑誌
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- 巻
- 16
- 号
- 2
- 開始ページ
- 249
- 終了ページ
- 253
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本小児整形外科学会
三次元実体石膏模型を用いた術前シミュレーションを行って矯正骨切り術を施行した2例を報告する。症例1は15歳男児で1年来の右股関節痛を自覚していた。後方すべり角は62°、骨端線は閉鎖していた。術前シミュレーションで45°屈曲10°内反骨切りを予定した。症例2は13歳男児で2年来の右膝関節痛を自覚していた。後方すべり角は67°だったがCT上骨端線の向きから変形の中心は骨頭内反にあると判断した。術前シミュレーションで30°外反軽度内旋骨切りを予定した。CTデータを基に三次元模型を作製し術前シミュレーションを行うことで、より生理的な骨端部の位置を得ることができる術式を計画できた。三次元模型はSCFEの複雑な立体構造を視覚的に把握でき、矯正術を実際に行うことで綿密な術前計画を立てることができるため、有用である。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0917-6950
- 医中誌Web ID : 2008023630