講演・口頭発表等

低放射性廃液用吸着剤の開発とCsとSrの吸着特性

日本原子力学会第8回再処理・リサイクル部会セミナー
  • 須佐 俊介*
  • ,
  • 三村 均*
  • ,
  • 齋藤 恭央
  • ,
  • 伊藤 義之

開催年月日
2012年8月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
東京
国・地域
日本

東海・再処理施設より発生する低放射性廃液は、低放射性廃棄物処理技術開発施設(LWTF)にて共沈・限外ろ過及び吸着処理が行われた後、セメント固化される計画である。吸着対象の廃液は、硝酸塩を主成分とする高ナトリウム廃液であり、使用する吸着剤は、耐久性(耐ナトリウム,耐放射線)を必要とする。LWTFで使用予定である吸着剤(T-KCFC,チタン酸-PAN)は、吸着容量及び耐放射線性に課題があったことから、無機系の吸着剤を対象とした新しい吸着剤の開発を進めている。本研究では、微粉末であるフェロシアン化物やヘテロポリ酸塩等のイオン交換体をゼオライト、シリカゲル等の支持体に含浸担持することによって造粒化した複合吸着剤を合成し、CsやSrに対する吸着特性を評価した。その結果、フェロシアン化物をシリカゲルや天然モルデナイトに担持させ複合化した吸着剤(KCoFC-SG, KCoFC-NM)は、既存の吸着剤(T-KCFC)より破過容量が大きく有用であることを確認した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5036424