論文

査読有り
2011年10月

放射線分解模擬環境下での304ステンレス鋼のSCC挙動に及ぼす過酸化水素の影響

Proceedings of 19th International Conference on Nuclear Engineering (ICONE-19) (CD-ROM)
  • 中野 純一
  • ,
  • 佐藤 智徳
  • ,
  • 加藤 千明
  • ,
  • 山本 正弘
  • ,
  • 塚田 隆

開始ページ
7
終了ページ
記述言語
英語
掲載種別

ステンレス鋼の応力腐食割れ(SCC)挙動へ及ぼす過酸化水素(H$_{2}$O$_{2}$)の影響を評価するために、H$_{2}$O$_{2}$を注入した高温水中でのき裂進展試験及びその場電気化学的インピーダンス測定(EIS)を行った。561K, 100ppb H$_{2}$O$_{2}$中で試験したコンパクトテンション(CT)試験片の破面上では、粒界型SCC(IGSCC)がCT試験片のサイドグルーブ近傍にのみ観察された。H$_{2}$O$_{2}$の残存量を増やすため、CT試験片からシェブロンノッチ部を除去した。その結果、CT試験片の中央部までIGSCCが拡大した。ステンレス鋼の隙間付腐食試験片に対して行ったEISから得られた電荷移動抵抗を用いて、隙間内側のH$_{2}$O$_{2}$の残存率を微分方程式の計算コードにより計算した。シェブロンノッチ無のCT試験片でのH$_{2}$O$_{2}$の残存率がシェブロンノッチ有のそれよりも高いという計算結果を得た。

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