論文

査読有り
2021年9月

Large-Eddy Simulationを用いた局所域高分解能大気拡散モデルの開発,6; 詳細線量計算手法の導入

Journal of Nuclear Science and Technology
  • 中山 浩成
  • ,
  • 佐藤 大樹
  • ,
  • 永井 晴康
  • ,
  • 寺田 宏明

58
9
開始ページ
949
終了ページ
969
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1080/00223131.2021.1894256

局所域高分解能大気拡散モデルLOHDIM-LESに、原子炉建屋などの建物による遮蔽効果を考慮して詳細に線量評価が行える計算手法を導入した。線量計算においては、放射線輸送計算コードPHITSにより、大気拡散モデルの計算格子ごとに地表面沈着・大気中の放射性核種から地上の評価点への線量寄与を計算して整備した応答行列のデータベースを用いた。精度検証として、六ヶ所再処理工場においてアクティブ試験により大気放出された放射性核種の局所域拡散シミュレーションを行った。敷地内のモニタリングポストにおいて得られた空間線量率と比較したところ、良好に一致することを確認した。これにより、詳細線量計算手法を導入したLOHDIM-LESは、建物影響を考慮して空気中濃度や線量を詳細に評価できることを実証した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1080/00223131.2021.1894256
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5069000
ID情報
  • DOI : 10.1080/00223131.2021.1894256
  • ISSN : 0022-3131

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