論文

査読有り
2021年5月

高速重イオン照射したセラミックスにおける照射損傷メカニズム

しょうとつ
  • 石川 法人
  • ,
  • 田口 富嗣*
  • ,
  • 大久保 成彰

18
3
開始ページ
43
終了ページ
55
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.50847/collision.18.3_43

数十MeV以上の高速重イオンをセラミックス材料に照射すると、高い電子的阻止能に起因した照射損傷(イオントラック)が形成される。イオントラックの形成メカニズムである熱スパイク理論を用いると、多くの材料において、イオントラックの寸法が正確に予測できる。しかし、ある時期から、熱スパイク理論の予測が通用しない材料が相次いで報告されるようになった。なぜ、特定の材料でこの理論が通用しないのか?材料表面のイオン入射点に形成される10nm弱のナノ隆起物(ナノヒロック)を透過型電子顕微鏡で観察していくうちに、その理由が明らかになってきた。我々の研究によって、照射損傷のメカニズム解明がどのように進んだかを解説する。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.50847/collision.18.3_43
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5071109
ID情報
  • DOI : 10.50847/collision.18.3_43
  • ISSN : 2436-1070

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