2016年6月
高速中性子直接問いかけ法による実廃棄物ドラム缶のウラン量非破壊測定システムの実用化研究
日本原子力学会和文論文誌
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- 巻
- 15
- 号
- 2
- 開始ページ
- 115
- 終了ページ
- 127
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3327/taesj.J15.011
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本原子力学会
実廃棄物ドラム缶に含まれるウラン量を少ない誤差で非破壊測定する技術の実用化を目的に、高速中性子直接問いかけ法による測定装置を設計、開発した。本法は、ドラム缶に照射した14MeVの高速中性子に起因する熱中性子とドラム缶内のウランとの核反応により発生する核分裂中性子を測定して、ドラム缶に含まれるウラン($^{235}$U)量を位置感度差を低く抑えて測定可能とするものである。ウランサンプルを用いた基本特性試験では、約10g以上の天然ウランを$\pm$20\%以内の誤差で測定できること、及びウラン量の増加に対して発生する核分裂中性子数が比例して増加することを実証した。また、実廃棄物ドラム缶を用いた試験では、新しく開発した核物質量の導出法による補正値を用いることによりウラン量を迅速に推定することができた。本報では、本法の測定原理と核物質量の導出法、開発した装置、及び試験とシミュレーション結果に関して報告する。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3327/taesj.J15.011
- ISSN : 1347-2879
- CiNii Articles ID : 130005149768