実用工業材料製装置によるISプロセス連続水素製造試験
日本原子力学会2016年春の年会
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- 開催年月日
- 2016年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 仙台
- 国・地域
- 日本
日本原子力研究開発機構では、高温ガス炉を熱源として利用する熱化学水素製造法ISプロセスの研究開発を行っている。現在、プロセス全系に工業材料(セラミックス, 金属材料等)を用いて機器、配管に耐熱・耐食性を持たせた水素製造試験装置を製作し、強腐食環境下でのプラント全系の信頼性確証及び連続水素製造性能の検証を進めている。これまでにISプロセスを構成する3つの反応工程について個別に試験を行い、反応器などの機能確認を完了した。次の段階として、安定した水素製造を行うために必要な各反応工程の処理速度制御に関して、4つの反応器(硫酸分解器, HI分解器, HI濃縮器, ブンゼン反応器)について、それぞれの原料供給速度(硫酸溶液供給速度等)と生成物生成速度(酸素ガス生成速度等)とを関連づけるデータを取得し、各反応器それぞれの処理速度調整が可能であることを確認した。本報では、これらの連続水素製造試験装置を用いた試験の現状・成果について報告する。