2017年4月 - 2020年3月
直接支払政策再編下の水田農業の構造変動に関する研究―日米稲作比較の視点から―
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
3年間の研究を通じて,海外市場をターゲットとした日本の稲作の展開は始まったばかりであること,農地集積が完了した産地から,規模拡大重視から単収上昇重視によるコスト低減が可能な経営への転換が可能と考えられること,を結論づけることができた。また,大規模農業としてのカリフォルニア稲作が経済的効率性と環境親和性を両立していることは,小規模農業の優位性を強調する多面的機能論への疑問を提起した。本研究の内容は他の科研費による支援を受け,『環太平洋稲作の競争構造:農業構造・生産力水準・農業政策』として,農林統計出版社より2020年度に出版予定である。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K07958
- 体系的課題番号 : JP17K07958