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2019年3月

米国Right to Try 法について:歴史・制度・課題

CBEL Report
  • 林 令奈
  • ,
  • 玉手 慎太郎

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記述言語
日本語
掲載種別
記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
出版者・発行元
東京大学生命・医療倫理教育研究センター

終末期にある患者が未承認の治療薬を試験的に使用することを認める権利、「Right to Try」を認める法律が、米国において連邦法として成立した。この権利は一方で終末期患者の希望でありうるが、同時に健康被害の可能性からの懸念もある。この権利の是非に関しては、以下の点を見る必要がある。すなわち、(1)第I相試験終了段階という非常に検証度合いの低い薬の使用を認めるものであること。(2)米国の薬物承認試験の歴史を見れば、食品医薬品局(FDA)による拡大アクセスプログラムという代替的な手段が存在すること。(3)これまでにすでにいくつかの倫理的課題が指摘されていること。日本における同様の法律の制定を検討する際には、単なる米国の後追いではなく、以上のような経緯と内実を慎重に吟味する必要があるだろう。(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search-tp.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2019&ichushi_jid=J07169&link_issn=&doc_id=20190422330001&doc_link_id=%2Ffe7cbelr%2F2019%2F000102%2F001%2F0001-0008%26dl%3D0&url=https%3A%2F%2Fwww.medicalonline.jp%2Fjamas.php%3FGoodsID%3D%2Ffe7cbelr%2F2019%2F000102%2F001%2F0001-0008%26dl%3D0&type=MedicalOnline&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00004_2.gif
ID情報
  • eISSN : 2433-8443
  • 医中誌Web ID : 2019247539

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