講演・口頭発表等

国際会議

福島第一原子力発電所における汚染水処理から発生する廃棄物の廃棄体化に関する基礎研究

2015 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (PACIFICHEM 2015)
  • 目黒 義弘
  • ,
  • 佐藤 淳也
  • ,
  • 加藤 潤
  • ,
  • 中川 明憲
  • ,
  • 駒 義和
  • ,
  • 芦田 敬

開催年月日
2015年12月
記述言語
英語
会議種別
国・地域
アメリカ合衆国

福島第一原子力発電所では大量の汚染された水が原子炉建屋内にたまっている。この水:滞留水は、放射性物質及び溶解している塩類(海水由来)を取り除いた後に、燃料の冷却に利用されている。滞留水中の様々な放射性核種が溶解しているため、その除染には、沈殿や吸着などに基づく種々の汚染水処理装置が用いられている。したがって、複数のスラッジや使用済みの吸着材が廃棄物として発生している。これらの多くはこれまでに原子力発電所の操業によって発生してきた廃棄物とは性状が異なり、処理処分の実績がない。福島第一原子力発電所ではこれら廃棄物のほかにも、大量の解体廃棄物などが発生するため、廃棄物の処理処分の方策は、これらを含めたトータルで考える必要はある。しかし、汚染水処理から発生する廃棄物は先に述べたように特殊であるため、その廃棄体化方法の選定のために、既存の廃棄体化技術の技術的な適用性を確認しておく必要がある。そこで我々は、技術検討の第一段階として、3種類のスラッジ及び3種類の吸着材へのセメント材による混練固化試験を実施し、固化状態や固化物の特性を調べ、適用性を評価した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5053186