2010年10月
加速器駆動未臨界システムのビーム窓の概念設計研究
Journal of Nuclear Science and Technology
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- 巻
- 47
- 号
- 10
- 開始ページ
- 953
- 終了ページ
- 962
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.3327/jnst.47.953
- 出版者・発行元
- Atomic Energy Society of Japan
加速器駆動未臨界システム(ADS)の研究開発において、核破砕ターゲット領域におけるビーム窓の概念設計研究は最も重要な課題の一つである。本研究では、陽子ビームプロファイルをこれまでのガウス分布から放物線分布及びフラット分布に変えることによって、より実現性の高い概念を提示することを試みた。具体的には、陽子・中性子輸送計算,液体鉛ビスマスターゲット領域の熱流動解析,ビーム窓の構造解析の各解析を詳細に行った。その結果、ガウス分布から放物線及びフラット分布に変えることで、これまで問題となっていたビーム窓先端部の熱負荷の削減を達成した。これにより、放物線分布の場合、座屈に対する耐性(座屈圧力)が約20\%向上した。一方、フラット分布の場合、ビーム窓先端部の代わりにビーム窓周辺部での熱負荷が増加し、座屈圧力はほとんど向上しない結果となった。これらの結果から、現在のADS設計条件においては、本論文で提示した放物線分布が最もよい概念といえる。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3327/jnst.47.953
- ISSN : 0022-3131
- CiNii Articles ID : 10026970481
- CiNii Books ID : AA00703720