2016
法医解剖例からみた乳児急死の実態
法医病理
- ,
- ,
- ,
- Volume
- 22
- Number
- 2
- First page
- 69
- Last page
- 73
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Research paper (scientific journal)
- Publisher
- 日本法医病理学会
乳児の予期しない急死の予防に資する目的で、2008年〜2015年に岡山大学大学院医歯薬学総合研究科法医学分野において解剖鑑定された予期せぬ乳児急死事例64例の実態を調査した。その結果、当該事例には第2子以上の男児が多く含まれていた。ほとんどの死亡は生後6ヵ月以内に発生し、多くの児は自宅において深夜の睡眠中に死亡していた。また、呼吸器感染症による急死例が少なからず含まれており、臨床診断がなされていない先天心奇形も認められた。予期せぬ乳児急死予防に向けては、ごく軽度の風邪様症状等に対しても、児への気配りが重要であると思われた。(著者抄録)
- ID information
-
- ISSN : 1341-5395
- Ichushi Web ID : 2017180543